1→Brunnstrom法(ブルンストローム法)は、片麻痺へのアプローチ方法である。その段階に合わせて、反射を利用、誘発を行いながら運動負荷を行っていく。
2→Bobath法(ボバース法)は、運動療法の神経発達的アプローチである。反射抑制をごく初期より導入し、神経発達的見地のもと随意運動の再獲得を目的とする。
3→正しい。Rood法(ルード法)は、感覚運動アプローチである。感覚受容器を刺激し、筋活動の促進と抑制を図る方法である。皮膚の摩擦、圧迫、brushing(ブラッシング)、tapping(タッピング)、icing(アイシング)などで皮膚の促通を行う。
4→Fay法(フェイ法)は、神経筋反射療法である。系統発生学的な運動様式の過程を小児に応用し、ヒトの運動パターンは系統発生学的に発展すること、適当な刺激を与えることにより原始反射が誘発されることを基盤にして、同側性腹這い運動、反対側性腹這い運動、四つ這い運動、直立歩行へと訓練を進める。
5→PNF(固有受容性神経筋促通法)は、固有受容器の刺激により神経筋機構の反応を促進する方法である。末梢神経疾患のみでなく、中枢神経疾患の治療としても用いられることが大きな特徴である 。固有受容器とは、位置、動き、力の受容器のことで、関節包の受容器、靭帯の受容器のほかに、筋紡錘、腱紡錘、関節上の皮膚の動き受容器をさし、これらの受容器の刺激の方法として、関節の圧縮・牽引、筋の伸張、運動抵抗、PNF運動開始肢位などがあげられる。