1→メンデルソン手技は喉頭挙上訓練のひとつで、喉頭挙上を患者自身に意識させ、喉頭が最も挙上した位置で保持させる方法。 舌骨と喉頭の挙上量の拡大と、挙上持続時間の延長、咽頭収縮力の増加を目的とする。
2→正しい。体位ドレナージは、重力を利用して痰の排出を図る方法である。少ないエネルギーで効率よく、たん喀出をうながす方法。慢性気管支炎や気管支拡張症など、痰の多い患者のリハビリテーションで、重要な治療法の1つである。
3→正しい。スクイージング(squeezing)は、痰貯留部の胸郭に手を置いて、呼気に合わせて、痰の貯留部位を中枢気道に向かって絞り込むように圧迫する排痰手技である。 体位ドレナージと組み合わせて行うことで、末梢の痰を中枢気道へと移動するのを促すことができる。
4→口すぼめ呼吸は、鼻から息を吸った後、口をすぼめて長く息をはく呼吸法で、慢性閉塞性肺疾患患者などに使用する。末梢気道の閉塞を防いで肺胞中の空気を出しやすくする。
5→Jakobson法は、筋弛緩によって、大脳の興奮を低下させ、それにより不安を軽減させる。特定の筋肉の緊張と弛緩を意識的に繰り返すが、原法はセッション数と時間が長いため、簡易法がよく用いられる。