第52回作業療法士国家試験 午後16

1→断酒の意思の弱さを患者に指摘するのではなく、自分の意志だけでは断酒できないことを患者が認められるように支援する。

2→目指すところは断酒であり、節酒ではない。飲みたい場合は少量にとどめるように患者に勧めるのは適切ではない。

3→患者自身の現在の状況に向き合うようにする。飲酒状況は妻に依頼するのでなく、自分自身で把握してもらい、その上で、医療者に伝える必要がある。

4→体力回復も妻に依頼するのではなく、自分自身の課題として取り組む必要がある。

5→Alcoholics Anonymous(A.A.)は、アルコール依存症の世界的な活動をしている自助グループである。アルコール依存症の患者は、単独で断酒することが難しいことが多い。そのため、自助グループへの参加や集団との関わり、支援などにより課題に向きやすくなる。Alcoholics Anonymous(A. A.)への参加を患者に勧めるのは正しい。