1→Ⅰ群(胸髄レベル)であれば、下肢を挙上した時に股関節屈曲・内転、膝伸展し続けることができず、重力により股関節伸展・外転、膝関節屈曲してしまう。
2→図のようにズボンをはくことができる最も上位レベルのSharrardの分類はⅡ群である。第Ⅱ群(L1〜2レベル)は、股関節屈曲・内転、膝関節伸展が可能レベルである。第Ⅰ群(胸髄レベル)の場合、図のように、下肢を挙上した時に股関節屈曲・内転、膝伸展し続けることができない。また重力により股関節伸展・外転、膝関節屈曲してしまうため、正解はⅡ群である。
3→Ⅱ群が正解であるため、本選択肢は間違い。Ⅲ群(L3〜4レベル)は、長下肢装具(L3)または短下肢装具(L4)による杖歩行可能。股関節外転、足関節背屈が可能レベルである。
4→Ⅱ群が正解であるため、本選択肢は間違い。Ⅳ群(L5レベル)は、短下肢装具による自立歩行可能。装具なしでも歩行可能。股関節伸展、足関節底屈が可能。
5→Ⅱ群が正解であるため、本選択肢は間違い。Ⅴ群(S1〜2レベル)は、ほとんど装具が不要で自立歩行可能。足関節の安定性が低い。