1→歩行器の導入は優先度が低い。本症例はステージ6で歩行困難であるため、歩行器の導入を検討するのはステージ4以前に検討するのが望ましい。
2→給食の食形態変更は、優先度が低い。本症例は13歳の男子、Duchenne型筋ジストロフィーのステージ6であり、大きな嚥下機能の障害は生じていない可能性が高い。時期早々である。
3→長下肢装具の導入は優先度が低い。長下肢装具の適応は、Brunnstrom法ステージⅡ以下の弛緩性麻痺患者の立位練習や歩行練習などに使用される。本症例はステージ6であり、歩行能力が低下している。Duchenne型筋ジストロフィーの場合、長下肢装具を使用することで、立位保持や進行抑制の効果が期待できるが、学校生活を送る上で必要不可欠な支援とは言えない。したがって、長下肢装具の導入は優先度が低いと判断する。
4→電動車椅子の導入は学校生活を送る上で優先的に行う支援である。本症例はステージ6で歩行困難であるため。他の移動手段を検討した場合、座位の保持が可能であるため電動車椅子の導入が当てはまるため正しい。
5→トイレの手すり設置は優先度が低い。ステージ4は、イスからの立ち上がりは不能である。本症例(ステージ6)は、手すりを使用しても立ち上がり動作が困難である。