図は痙直型両麻痺を示す脳性麻痺児(GMFCSレベルⅢ)の長座位姿勢である。後方に倒れるのを防ぐため上体を起こそうと全身の筋緊張を強め努力している。 その際に上肢に起こる連合反応として適切なのはどれか。
正解!
不正解 答え 1
1→連合反応は、随意運動の際に、その運動に関与していない四肢・体幹に痙直の増強が生じる反応である。上肢の筋緊張の亢進では、肩甲骨の挙上、肩関節屈曲・内転・内旋、肘関節屈曲、前腕回内、手関節掌尺屈、手指屈曲を誘発しやすい。努力性の運動や精神的緊張が強い場合に出やすい。
2→肩関節は外転ではなく、屈曲、内転、内旋になりやすい。
3→肘関節は伸展ではなく、屈曲なりやすい。
4→前腕は回外ではなく、回内になりやすい。
5→手関節は背屈ではなく、掌尺屈になりやすい。