1→網戸を取り外す動作は、両上肢の運動、両手指のつまみ運動が必要である。設問のBrunnstrom法ステージのレベルでは困難である。
2→掃除機をかけるには、非麻痺側の運動が正常であれば可能である。非麻痺側の右手でノズル (吸い口)の細かなコントロールを行うこともでき、麻痺側の左手はホースを把持するには十分な機能があるので、掃除機をかけるのは両手で可能。
3→天井の蛍光灯を変えるには、両上肢の挙上と、両手指のつまみ運動が必要であり、設問のBrunnstrom法ステージのレベルでは困難である。
4→豆腐を手掌の上で切るには、豆腐を持つ手は左手(麻痺側)、包丁を持つ手は右手(非麻痺側)で行うことになる。左上肢(麻痺側)には痙縮が残っているため、この行動は危険であり不適切。
5→エプロンの腰ひもを後ろで結ぶには、両手指のつまみ運動が必要であるため、設問のBrunnstrom法ステージのレベルでは困難である。