1→体重は、栄養評価に適した項目である。6か月間で2~3㎏以上減ると、フレイルの体重減少の項目に当てはまる。フレイルとは、加齢に伴う筋力や体力の低下により、日常生活に支障をきたす状態のことで、フレイルの一つの特徴は、体重減少である。体重減少は、食欲不振や栄養不良、消化器疾患などの原因により起こる。
2→血糖値は、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことである。
3→「前腕」ではなく、「上腕」・「下腿」周囲径は、栄養評価に有用な指標である。上腕は21cm以下、下腿は30cm以下が目安である。
4→上腕三頭筋筋力ではなく「握力」は、栄養評価に適した項目である。
5→血清アルブミン値は、栄養状態を評価するのに適した指標である。血清アルブミン値は、正常範囲:4.0g/dL以上、低栄養リスク:3.5〜3.9g/dL、低栄養:3.5g/dL未満と分類される。栄養状態を検査するための他の指標としては、血清総たんぱく(TP)、アルブミン(Alb)、 コリンエステラーゼ(ChE)、ヘモグロビン(Hb)、総リンパ球数(TLC)がある。血清アルブミンの血中半減期は、約15~21日であるため、2~3週間前の栄養状態を反映する。