1→再評価は、異なる尺度ではなく「同じ尺度」で行う。同じ尺度でないと正確な比較とならないためである。
2→自然回復の影響も考慮する。あらゆる影響を考慮しなければならない。どれか一つでも影響を排除した場合はバイヤス(偏り)が生じる恐れがあるためである。臨床試験で高いエビデンスを得るためには様々なバイアス(偏り)を排除する必要がある。
3→可能な限り「質的」ではなく「量的」なデータで示す。量的データは客観的で信頼性が高いと考えられるからである。 一方、質的データはカテゴリー化されたもので、その種類によって「名義尺度」と「順序尺度」がある。
4→結果の前後比較のみでは判断することは少ない。なぜなら、作業療法では、作業の過程や姿勢、動機づけなど、身体的・精神的な問題を総合的に判断する必要がある。
5→プログラム再検討の判断材料とする。PDCAサイクルは、計画(P)→実施(D)→再評価(C)→アセスメント(A)というサイクルのことを指す。医療・介護過程の展開において、PDCAサイクルを用いることが多い。