1→BADS(Behavioral Assessment of the Dysexecutive Syndrome)、遂行機能障害症候群の行動評価である。定型的な神経心理学的検査には反映されにくい「日常生活上の遂行機能」を総合的に評価する。
2→BIT(Behavioural inattention test)は行動性無視検査で、半側空間無視の評価法である。「通常検査」と日常生活場面を模した「行動検査」の2つのパートからなる。日常生活や訓練場面における半側空間無視発現の予測や訓練課題の選択への方針が得られる評価である。
3→CAT(Clinical Assessment for Attention)は注意力の検査である。注意の障害や意欲・自発性の低下を臨床的かつ定量的に評価する。
4→FAB(Frontal Assessment Battery)は、前頭葉機能に対するスクリーニング検査である。1.概念化課題、2.知的柔軟性課題、3.行動プログラム課題、4.反応の選択課題、5.GO/NO-GO課題、6.把握行動課題の6つの課題からなる簡易面接方式の検査である。
5→WCST(Wisconsin Card Sorting Test:ウィスコンシンカード分類テスト)は、前頭葉機能の注意や概念の転換などの機能を評価する検査である。提示されたカードを色・数・形のどれに基づいて分類するかを判断する。高次脳機能障害の検査などに用いられる。