1→導尿は、頸髄損傷者の自律神経過反射への対応である。頸髄損傷者の自律神経過反射の原因の一つとして、膀胱刺激(排尿障害により膀胱に刺激)が挙げられるが、導尿することで残尿をなくし、膀胱への刺激を減らすことが可能となる。
2→下肢挙上は、起立性低血圧への対処法である。
3→腹帯装着は、起立性低血圧への対処法である。
4→大腿部叩打は適切な対応ではない。頸髄損傷者の自律神経過反射の原因の一つとして、皮膚刺激が挙げられるため、大腿部叩打は推奨されない。自律神経過反射を助長する可能性がある。
5→自律神経過反射の症状による頭痛は、発作性高血圧によって起こることが多い。鎮痛剤内服の優先度は低い。