第56回作業療法士国家試験 午前7

1→和式トイレではなく、洋式トイレを使用するのがよい。和式トイレの使用は、股関節過屈曲を伴うため、脱臼の危険性がある。

2→椅子に座る際は、手術側の足を組むと脱臼の危険性がある。太もものうえに太ももの乗せるように足を組むと股関節の過屈曲、内転を伴うためである。足首を太ももに乗せるように、股関節外旋優位の足組みを行えば、脱臼のリスクは低い。

3→低い椅子は股関節過屈曲を伴うため、脱臼の危険性がある。椅子は、通常よりも低いものではなく、高いものを選ぶ。

4→床のものを拾うときには非術側を前に出すことで、手術側の股関節の屈曲が軽減され、脱臼予防になる。

5→端座位で靴にかかとを入れるときは、外側からではなく、内側から手を伸ばす。手術側の股関節の内旋が軽減されるため、脱臼予防になる。