30歳の男性。頸髄損傷完全麻痺(第6頸髄まで機能残存)。上腕三頭筋の筋力検査を行う場面を図に示す。 代償運動が出現しないように作業療法士が最も抑制すべき運動はどれか。
正解!
不正解 答え 4
1→体幹屈曲は胸髄の残存機能が必要なため間違い。
2→肩関節90°屈曲位で評価を行っているが、さらに屈曲した場合、前腕の重さが負荷となり代償にはならない。
3→動作開始時の肢位から外転筋は作用しないため、間違い。
4→肩関節外旋にともない、遠心力と重力で肘関節が伸展することで、上腕三頭筋の作用と錯覚することが考えられるため、肩関節外旋は抑制する必要がある。よって正しい。
5→前腕回内は上腕三頭筋の代償に作用しない。