1→関節リウマチ患者は、関節を保護し、負担をかけないように訓練しなければならない。 粘土細工は手指の関節に負荷がかかる作業であるため、間違い。
2→小脳性の運動失調では企図振戦や測定障害が特徴的である。はさみを使用する切り絵は、手元の怪我にもつながり危険である。また、障害上行えず自信喪失につながることもあるため、作業療法としては不適切である。
3→脊髄小脳変性症は運動失調を主とした慢性進行性の症候群で、進行度により手作業の拙劣さやバランス障害などが出現する。卓球は、転倒のリスクが高く、作業療法として不適切である。
4→Parkinson病の特徴的症状は、無動・固縮・姿勢反射障害・安静時振戦・動作緩慢・前傾前屈姿勢などである。上方への輪通し(上方へのリーチ動作)を行うことで体幹・頚部・上肢の伸展を促せる。
5→デコパージュは、張り子(はりこ)のことで、紙を切って小物に貼って飾る作業である。 デコパージュの際に使用する接着剤やトップコート液の中には揮発性・刺激性の物質が入っているものがあるため、呼吸器疾患や慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の作業療法には不適切である。