20歳の男性。頸髄完全損傷。受傷3週後のDaniels らの徒手筋力テストにおける上肢の評価結果を示す。 この患者が獲得する可能性の最も高いADLはどれか。
正解!
不正解 答え 3
1→C6BⅢ以上残存レベルで行える。徒手筋力テストの上腕三頭筋が収縮が難しい状態では、プッシュアップ動作は難しい。
2→10cmの段差をキャスター上げをして昇ることは、C8以上残存レベルで行える。キャスター上げの保持や、車椅子で5cmの段差昇降は、C7レベルの機能残存が必要である。
3→頚部と上肢を回旋し反動を利用して寝返ることができる。長短橈側手根伸筋が残存していることと、円回内筋の収縮が困難であることより、Zancolli分類ではC6BⅠである。C6BⅠでは、寝返りは自立してできる。
4→ベッド端座位のプッシュアップで20cm殿部を持ち上げることは、C6BⅢ以上残存レベルで行える。上腕三頭筋が収縮が難しい状態では、プッシュアップは動作は難しい。
5→上腕三頭筋の収縮が0、広背筋の収縮が0であることから、肘の伸展と体幹の伸展は難しい。アームサポートに手をついて上半身を起こすことは難しい。