歩行障害がある患者の頭部MRIのT1強調冠状断像を示す。腰椎穿刺を行い髓液を排出させたところ、歩行障害が改善した。最も考えられるのはどれか。
正解!
不正解 答え 2
1→Parkinson病はドパミントランスポーターSPECTでの線条体の集積低下、MIBG心筋シンチグラフィーでの取り込み低下がみられる。
2→MRI画像にて側脳室の拡大、脳溝の狭小化、シルビス裂の拡大が見られる。また、タップテストが陽性であったことから正常圧水頭症であるとわかる。腰椎穿刺を行い髓液を排出させたところ、歩行障害が改善するのは正常圧水頭症である。正常圧水頭症の3徴候=歩行障害・認知症・尿失禁
3→脳梗塞はMRI画像で梗塞巣がみられる。本症例は梗塞巣はみられない。
4→脳出血はCTで高信号を認める。
5→慢性硬膜下血腫はCTで三日月形の血腫像がみられる。