1→心房細動とは心房が十分な収縮をせず、けいれんするように細かく震える(異常な興奮が持続する)ことで脈が不規則になる。基線が揺れているf波がみられる。
2→心房粗動とは、心房が1分間に240回以上という通常よりも速いペースで規則的に動いている状態。正常P波が消え、ノコギリ状のF波が出現する。F波2~4つにQRS波1つの割合で現われる。
3→WPW症候群は、心房と心室とをつないでいる副伝導路により心室の早期興奮が生じる。心電図上は、PR(PQ)間隔短縮、QRS延長、δ波(デルタ波)を認める。
4→洞不全症候群は、P波の消失やP波の間隔の延長などがみられる。
5→Ⅰ度房室ブロックの所見である。本症例は、リズムは規則性で、PR間隔は一定でP波やQRS波の数や形に変化はない。ただ、PR間隔>0.2秒で延長していることが分かる(基準値:PR間隔0.12秒、心電図は1マス0.04秒)。