1→Duchenne型筋ジストロフィーは、幼児期(2~3歳頃)から始まる筋力低下、動揺性歩行、仮性肥大を特徴とする。Duchenne型筋ジストロフィーは一般的に幼児期から症状がみられ、乳児期にはフロッピーインファント(低緊張児)の状態は示さない。
2→福山型筋ジストロフィーは、乳児期からフロッピーインファント(低緊張児)、精神遅滞、脳形成不全を認める。先天性筋ジストロフィー症の中では一番頻度が高い。
3→Werdnig-Hoffmann病(ウェルドニッヒホフマン病)は、乳児期からフロッピーインファント(低緊張児)、哺乳障害や呼吸障害を認める。知的発達は正常だが、運動発達のみが遅れ、生後早期に呼吸筋力低下のため呼吸不全を発症する。
4→Prader-Willi症候群(プラダ-・ウィリ症候群)は、フロッピーインファント(低緊張児)、哺乳障害が乳児期よりみられる。幼児期から過食と肥満、発達の遅れ、低身長等を特徴とする症候群である。
5→失調型脳性麻痺は、乳児期に身体の動きがうまく協調せず、筋力が低下していくフロッピーインファント(低緊張児)状態を示す。小脳またはその伝導路の障害によって生じる。