1→GAF評価とは、GAF尺度である社会的・心理的・職業的機能を評価するために1~100で数値化されたスケールである。精神障害者や知的障害者を対象に社会適応能力の水準を評価するものであることから、誤り。
2→BPRS(簡易精神症状評価尺度)とは、精神疾患全般の患者が対象であり、簡便度包括的な精神症状評価尺度である。精神症状18項目からなる7件法の評価尺度で、各項目の評点が低いほど症状が軽いとされる。統合失調症の認知機能は評価できないため、誤り。
3→Rehab(精神科リハビリテーション行動評価尺度)とは、精神科リハビリテーションの効果を判定する、多目的の行動評定尺度である。23項目の評定からなり、患者の「逸脱行動」「全般行動」を評価する。統合失調症の認知機能は評価できないため、誤り。
4→PANSS(陽性・陰性症状評価尺度)とは、主として統合失調症患者の精神状態を、全般的に把握することを目的として作成された評価尺度である。陽性症状、陰性症状、総合精神病理症状のそれぞれの重症度を評価するものであり、認知機能の評価ではないことから、誤り。
5→BACS-J(統合失調症認知機能簡易評価尺度日本語版)とは、統合失調症患者の認知機能を、簡便に評価する尺度として作成された。この評価方法は、6つの認知機能分野(言語性記憶、ワーキングメモリ、運動機能、注意、言語流暢性、遂行機能)を判定することができることから、正しい。