毎日の生活について「バスや電車を使って1人で外出できますか」「日用品の買物ができますか」「自分で食事の用意ができますか」など、13項目の質問について「はい」又は「いいえ」で回答させる評価表の名称はどれか。
1→CHART-Jとは、国際障害分類(ICIDH)における社会的不利を測定する尺度として、脊髄損傷患者を対象として開発されたスケールであるため、不適切である。頭部損傷や脳血管障害に対しても適応される。
2→ESCROW Profileとは、在宅生活における社会的不利の把握を目的としている評価法であり、不適切である。環境(environment)、社会交流(Social Integration)、家族構成(Cluster of Family members)、社会資源(Resource)、予後・将来の見通し(outlook)、学歴・職歴・生育歴・地位・身分(Work Status)で構成されている。
3→FAIとは、IADLの評価法である。対象者は、住み慣れた地域で生活できている高齢者である。日常生活の中でも応用動作や社会生活における活動の全15項目を評価する。各項目が0~3点満点であり、最高点が45点(活動的)となる。問題文の評価法とは異なることから、不適切である。
4→認知症高齢者の日常生活自立度とは、高齢者の認知症の程度を踏まえた日常生活自立度の程度を表すものであり、質問形式ではないことから、不適切である。主に要介護認定の際に使用される。
5→老研式活動能力指標とは、IADLの評価法である。地域に住む高齢者の生活能力を測定することを目的にしている。主に「手段的自立」「知的能動性」「社会的役割」の項目について質問形式で「はい」「いいえ」を回答してもらう。13項目あり、合計13点満点の評価であり、正しい。退職後の高齢者を想定していることから、「仕事・生産活動」の項目はない。