1→タイピングエイドは、指先を使ってキーボードを操作することが難しい患者が、手掌に装着して使用する自助具のことである。適応は主に手指の麻痺や、関節リウマチの患者である。適応として異なるため不適切である。
2→PSB(ポータブルスプリングバランサー)とは、腕を上から吊り下げる形式で脊髄損傷や筋ジストロフィー、多発性筋炎、筋萎縮性側索硬化症など、それぞれ残存筋力に合わせて調節することが出来る装具である。腕の挙上と水平方向の運動を助け、机上動作や整容動作の自立を図ることが出来る。適応として異なるため、不適切である。
3→BFOは、モービルアームサポートの別名である。BFOは、C4神経節残存の四肢麻痺、進行性筋萎縮症等で肩屈曲、肘伸展力が1~2以上ある患者が適応とされている。ボールペアリングを利用して、肩、肘、前腕の機能を肩甲帯の動きで代償する。症例は脊髄小脳変性症であり、不適応である。
4→キーボードカバーまたはキーボードプロテクタは、不随意運動や運動の協調性低下が見られる場合、隣のキーに触れないようにする目的で使われる。症例は、脊髄小脳変性症で協調運動障害がみられることから、パーソナルコンピューターを使用する際に適しているため、正しい。
5→トラックボールマウスとは、トラックボールを動かしてカーソルの移動を行い、左右のスイッチでクリックするものである。腕の動きが弱く、動かす可動域が狭い場合でも、指先の動きが可能であれば利用できる。主に脊髄損傷、脳血管障害、ALS患者適しており、今回の症例には不適切である。