アルコール依存症の患者が、作業療法の際に「お酒の飲み方以外は何も問題はない」と主張した。 この防衛機制はどれか。
正解!
不正解 答え 4
1→昇華とは、無意識の内に抑圧されていた欲求や衝動を、社会的に認められた方法(勉学、スポーツ、芸術活動等)に転化させることをいう。
2→退行とは、自分自身の認識や行動レベルを、より低い発達段階にもどすことにより、現実のストレス状況に直面することを回避しようとするものである。
3→投射とは、自分自身の衝動や資質を認めたくない時に、他者にその悪い面を見出すことをいう。例えば、自分が相手を嫌っているのに「相手が自分を嫌っている」と置き換わる。
4→否認とは、明らかに問題となっていることを、ないことのように考え振る舞うことをいう。アルコール依存症には否認や過剰な頑張りなどの特有の心理がある。設問の患者の主張は否認に該当する。
5→抑圧とは、自我を脅かす願望や衝動を、抑えつけて意識しないようにすることである。