第49回作業療法士国家試験 午前17

1→実際に作業を提示した上で「この作業をしてみたいですか」と伝えることは、本症例にとってわかりやすく、本人の気持ちの表出を促すような声かけとなる。

2→「適当に」の様な曖昧な声かけではなく、具体的に伝える必要性がある。

3→本症例は、他者の気持ちを汲み取ることが苦手なことから、「配慮して」の様な曖昧な声かけではなく、どのような配慮をするべきなのか具体的に伝える必要がある。

4→本症例は、難しい点を具体的に他者に伝え、援助を求めることは難しい。「どの辺り」の様な曖昧な声かけではなく、本人の能力に見合った課題設定や、援助の求め方を支援する必要がある。

5→「よく覚えて作業に取り掛かってください」とあるが、本症例は口頭での長い説明を受けても、それをスムーズに行動に移しかえることは難しい。工程ごとに図や絵を用いて具体的に提示することが望ましい。