第49回作業療法士国家試験 午前15

1→体力などの身体機能維持は必要だが、在宅生活を継続させるためには、まず介助者である夫の負担軽減が優先である。

2→Alzheimer型認知症は、初期に不安や抑うつが強くなることがある。本症例は何をするにも介護者である夫に頼り、そばを離れない状態であり、不安感が強いことが伺える。在宅生活を続けるためには介護者の負担軽減が不可欠である為、症例の不安を軽減することを優先するべきである。

3→症状の進行に伴って身体機能低下等の合併が見られる可能性はあるが、現時点では夫の負担軽減が優先である。

4→本症例は、何をするにも介護者である夫に頼り、そばを離れない状態であり、不安感が強いことが伺える。現時点で対人交流を拡大することは、混乱を招き、かえって不安感を増大させてしまう恐れがある。

5→現時点では、ストレスの有無や原因がわからないため根本的な解決にならない。それよりも、夫の負担軽減が優先である。