1→手洗いの時間は、10~15秒以上とされており、7秒以内は短いことから、不適切である。
2→手袋を着用必要な場面は、採血など血液に触れる可能性があるとき、体液に触れる可能性があるときなど、湿性生体物質に触れる可能性があるときに着用する。血圧や体温を測るとき、入浴や着衣の介助、経口薬の配布時、食事の配膳・下膳時は、手袋を着用する場面として、不適切である。
3→標準予防策の中に、感染症患者を隔離することは含まれていない。標準予防策は、感染症の有無に関わらず、全ての患者に対して適応される。
4→標準予防策の目的は、患者同士の接触による感染予防ではないことから、不適切である。標準予防策は、全ての患者の湿性生体物質は感染性があるものとして対応し、病原体の感染・伝播リスクを減少させることが目的である。
5→感染症の有無に関わらず、全ての患者の排泄物は感染性があるとみなされることから、正しい。湿性生体物質(血液、唾液、鼻汁、尿、便、腹水、胸水、涙、母乳、傷のある皮膚、粘膜など)は全て感染性があるものとして扱う。