1→機機器や道具の消毒は、1日1回だけでは不十分であり、「使用の前後」に必ず実施する。患者と医療従事者双方の医療関連感染のリスクを低減するために必要不可欠な感染対策である。
2→屋外での作業療法活動でも感染予防は必要である。標準予防策とは、院内感染を防ぐために推奨される対策であり、すべての入院患者に対して感染の有無にかかわらず実施されるものである。入院患者は、屋内や屋外に関係なく、標準予防策を遵守する必要がある。
3→活動中は作業療法室内の湿度は、「40%以下」ではなく「60~70%」に保つ。粘膜が乾燥すると、細菌やウイルスの感染リスクが増すため。湿度管理は標準感染予防策には含まれていない。
4→手洗いは、抗菌性の石酸を使用し「5秒程度」ではなく「全行程40~60秒以上」かけて洗浄する。
5→活動中に患者が出血した場合は、手袋をして対処する。感染予防策とは、患者の血液や体液、分泌物、排泄物などの湿性物質や、粘膜や創傷のある皮膚には感染の可能性があると考えて、適切な対処や行動をする方法である。