1→体系的というのは、さまざまな事柄が一つの論理的な体系や整合性のあるまとまりになっていることである。一貫した原則に基づいている状況などを表す言い方である。たとえば、立ち上がり動作練習は、トイレ動作の一部としての理解が必要である。
2→特に支援計画において、段階づけて実施する。FIMのように、日常生活動作の練習を現在何%にいて、予後はどれほどか段階付けることは大切である。
3→作業の材料、道具を分類することは、作業分析の目標として適切ではない。理由は、作業の材料、道具を操作することが必要になるためである。分類とは、ある基準に従って、物事を似たものどうしにまとめて分けることである。
4→作業遂行に必要な患者の能力を明確にするのは正しい。例えば、洗髪には肩関節屈曲90°必要であることが、トイレ動作には移動動作や立ち上がり動作が必要であることなど。
5→作業実施の環境因子とは、人々が暮らす物理的な環境や社会的な環境、人々の社会的な態度に影響される環境のことである。トイレ動作を例にあげると、自室のトイレの形式(洋式か和式か)、手すりの有無、便座の高さなどを把握しておくと、作業療法の効果を高めることができる。