1→侵害受容性疼痛は器質的疾患に多い。器質的疾患とは、細胞や組織が感染や炎症、血管障害、変性疾患などの原因で損傷や変化を起こし、それに伴って症状が生じる疾患の総称である。
2→心因性疼痛は、多くの要因が複雑に関与しているわけではない。心因性疼痛(中枢神経障害性疼痛)は、脳が自ら感じる痛みの一種である。心理的なストレスや不安が、それらと対峙することを無意識に避けようとする際に、身体の特定の部位に痛みを生じさせる。
3→(末梢)神経障害性疼痛は、非ステロイド性抗炎症薬は効果的ではない。非ステロイド性抗炎症薬が効果的であるのは、侵害受容性疼痛である。
4→痛み感覚の神経経路が障害され支配領域に痛みを感じるのは、侵害受容性疼痛ではなく(末梢)神経障害性疼痛である。
5→末梢の受容器が熱や機械的刺激で活性化し痛みを感じるのは、神経障害性疼痛ではなく、侵害受容性疼痛である。