第53回作業療法士国家試験 午前20

1→初期の訪問で服薬勧奨を積極的に行うことは、信頼関係が出来てない状態では、不適切である。まずは、患者と作業療法士で信頼関係を築くことが大切である。

2→初期に1日に複数回の訪問を行うと、患者が混乱をきたしやすく、症状の悪化をきたす恐れがあることから、不適切である。本症例は、幻聴の症状はあるが生命の危険に関わるような症状はみられないため、複数回の訪問は不必要である。

3→初期の訪問で身の回りの整理整頓を促すことは、信頼関係が築かれていない現段階では、不適切である。

4→毎回違うスタッフが訪問すると、患者は混乱をきたしやすく、信頼関係も築きにくいことから、不適切である。初期の訪問において、なるべく同じスタッフが訪問することが望ましい。

5→本人の興味や関心事を把握することは、作業療法士として最も留意すべきこととして正しい。初期の訪問では、本人の興味や関心事を確認して、信頼関係を築いていくことが大切である。