1→活用できる社会資源について情報提供をするのは正しい。生活するうえでおこるさまざまな問題の解決を担う福祉制度や施設などのことを、社会資源という。
2→家族が地域社会から孤立しないように助言を行う必要はないため不適切。孤立しないように行動することは家族にとっても負担である。患者自身と同様に精神障害者の家族も、ストレス(疾患への絶望感と周囲の偏見からくる孤立感、将来に対する著しい不安感)を抱えている。孤立感や絶望感、不安感を傾聴し、できるだけ解消するための対処法について一緒に考えていくのがよい。
3→再発の兆候に気づいた時は主治医に相談するように伝えるのは適切である。家族が再発の兆候に気づくことは多く、早期に再発の兆候に気づくことで、症状の悪化を防いだり、必要なら入院などの処置をとったりすることができる。
4→家族自身のストレスが軽減するよう対処法について一緒に考えることは適切である。精神障害者の家族も、ストレス(疾患への絶望感と周囲の偏見からくる孤立感、将来に対する著しい不安感)を抱えているためである。孤立感や絶望感、不安感を傾聴し、できるだけ解消できるよう対処法について一緒に考えていくのがよい。
5→EE(Expressed Emotion)が高い場合は患者との接触を増やすよう勧めるのは適切である。EE(Expressed Emotion) とは、感情表出のことである。患者と接するときに家族に生じた主に否定的な感情を家族がありのままに表すことをいう。感情表出(EE)の強い(高い)家族のもとでは患者の症状は悪化しやすい。そのため、患者との接触を増やし、家族心理教育では感情表出を抑えるような指導教育を行う。