72歳の女性。関節リウマチ。SteinbrockerのステージⅢ、クラス3。訪問リハビリテーションを行なっている。最近、新たに後頸部痛と歩きにくさを訴えている。 この患者への対応として適切でないのはどれか。
正解!
不正解 答え 2
1→本症例は、歩きにくさを訴えていることから、転倒リスクが高い状態と考えられる。対応として、転倒予防の指導を行うことは適切である。
2→本症例は、関節リウマチであり後頸部痛も出現している状態である。頸部を前後屈するような可動域運動を行うことは、頸髄圧迫症状を引き起こす可能性があるため、対応として適切ではない。
3→関節リウマチ患者に、調理の際椅子の使用を勧めることは、正しい。座ったまま家事を行うことが出来るよう環境を工夫することで、転倒予防や関節保護につながる。
4→関節リウマチ患者に高い枕を用いないよう指導することは、正しい。高い枕を使用すると環軸椎亜脱臼を悪化させる恐れがあるため、避けるべきである。
5→関節リウマチ患者に柔らかいマットレスを避けるよう指導することは、正しい。柔らかいマットレスを使用すると、体幹が沈み込み頸部が屈曲することで頸部に負担がかかることから、避けるべきである。