第54回作業療法士国家試験 午前11

1→アテトーゼ型脳性麻痺の上肢の操作性向上を目的とした作業療法は、「目と手の協調性を促すこと」「把持能力を促すこと」である。塗り絵作業は、その目的にあてはまる作業といえるので正解。

2→不随意運動の出現があるため、木工で鋸を使うのは危険である。

3→ドミノを並べるのは、精神的なストレスがかかり、アテトーゼ型脳性麻痺特有の動揺性の筋緊張が高くなりやすく、動作が難しくなる場合もある。ドミノの大きさの調整などをすることで、上肢操作の向上を図る作業として可能であるため、間違いであるとは言い難いが、ドミノを並べることより、選択肢の中に優先度が高いものが選択肢１にあるため間違い。

4→不随意運動の出現があるため、彫刻刀の使用は危険である。

5→不随意運動の出現があるため、木槌で革にスタンピングするのは危険である。