1→Wernicke脳症は、ビタミンB1(チアミン)の欠乏によって起こる脳症のこと。アルコール多飲、栄養障害などにより起こる。ビタミンB1投与で治療するのは正しい。症状は、意識障害・眼球運動障害・記憶障害・作話・混迷などを来す。
2→肝性脳症は、芳香族アミノ酸の脳内への移行を阻害する分岐鎖アミノ酸製剤を投与する。芳香族アミノ酸投与ではない。
3→全身性エリテマトーデスは、自己免疫疾患で、全身に多様な症状が出現する。副腎皮質ステロイド投与で治療するのは正しい。
4→尿毒性脳症は、瀉血ではなく、透析などで治療する。
5→ペラグラ脳症は、代謝内分泌疾患の一つで、ナイアシン欠乏症(栄養失調)である。葉酸投与ではなく、ナイアシン服用で治療する。