はさみ状肢位(scissors position)を示す痙直型両麻痺児の股関節を他動的に外転した姿勢を図に示す。 図1と図2のように股関節外転角度が異なるときに影響した筋はどれか。
正解!
不正解 答え 1
1→薄筋の起始は、恥骨結合の外側、停止は脛骨の内側面、停止部は半腱様筋、縫工筋とともに鵞足を構成。作用は、股関節内転、膝関節屈曲と内旋である為適切である。
2→大内転筋の起始は恥骨下枝、坐骨枝、坐骨結節、停止は恥骨筋線、大腿骨粗線の内側唇全長、内側上顆。作用は、股関節内転、屈曲(前部)、伸展(後部)である。
3→短内転筋の起始は恥骨下枝の下部、停止は恥骨筋線の下半、大腿骨粗線の内側唇上部1/3。作用は、股関節内転、屈曲である。
4→長内転筋の起始は恥骨結節の下方、停止は大腿骨粗線内側唇の中部1/3。作用は、股関節内転、屈曲である。
5→大腿筋膜張筋の起始は上前腸骨棘と大腿筋膜の内側、停止は腸脛靭帯、脛骨外側顆前面の粗面。作用は、股関節屈曲、内旋、外転、膝関節伸展である。